●ストレスに強くなる方法
ふりかかってくる「ストレス」は、受け取り拒否するわけにもいきません。
「ストレス」に強くなるためには、気分転換の方法を見つける、「ストレス」に耐えられる体調づくりをするなどの方法がありますが、同時に、あるがままを受けとめたうえで、ものの見方、考え方を少し変えてみるという方法もあります。
この方法は心身医学の治療法の一つである森田療法の考え方にもとづいたものです。
以下にタイプ別に対処の仕方をあげてみます。
”自分だけダメ”タイプ
何か特別なことがあると緊張する、人前に出るとあがって、会議や発表の場でうまく話せない、テストや試合で実力を発揮できない。
こうした反応をしてしまう自分を「特別にダメな人間」と思い、
そのことが「ストレス」になるタイプです。
しかし、こうした反応は、だれにでも見られるもので、決して「特別」なことではありません。
「ストレス」によって自然に起こることですから、あるがままに受け入れましょう。
劣等感を持つことも人間としては自然なことです。
心が弱いと思うことは悪いことでもありません。
自分の気持ちをそのまま事実として受け止めながら、
後ろに戻るのではなく行動してみましょう。
そのうち自分だけが特別ではないことに気づき、楽になっていくことでしょう。
”不調感へのとらわれ”タイプ
「過敏性腸症候群」などの病気では、体調がいいときは仕事や勉強、家事などに積極的に取り組んで力を発揮しますが、からだに不調を感じ始めると、この不調感を止めよう、という気持ちにとらわれすぎてしまうことがあります。
本当は仕事や勉強、家事などに力を入れたい、趣味も楽しみたい、という建設的な気持ちがあるのに、体調を何とかよくしたいという気持ちにとらわれ、治すこと、病院にいくことだけに気持ちが集中してしまうタイプです。
体調を整えること、病気に取り組むこと自体はいいことですが、検査で異常がない場合は、ある程度の不調感とともに過ごしていくことを受け入れなければならないこともあります。
不調感ばかりに時間をとられてしまうのは考えものです。
不調ながらも本来の仕事や勉強、家事、自分のしたいことに時間を振り向けることは、
ある意味での充実感につながります。
結果として、不調のためにできなかった、という後悔も少なくなります。
”10点でなければ0点”タイプ
完璧主義のかたは、10の努力をしたら10結果が出ないとダメと考えがちです。
7から8程度の結果では、0点だと思い込んでしまいます。
結果だけを見て「残念」と思い、その過程で自分がしてきた努力を評価できません。
しかし、7〜8の結果は、決して0点ではありません。
10に近づくためにしてきた努力は、将来に結果が出ると考えていきたいものです。
こうした考え方は「ストレス」に強くなる方法の一つですが、
病気とのつき合い方にも応用できます。
たとえば、過敏性腸症候群でさまざまな治療に取り組んでも、結果が期待したものの7〜8割、あるいはそれ以下にしかならない、ということは残念ながらめずらしいことではありません。
努力をしてもなかなかよくならないときは、それも事実として受け止めて、
淡々とすべきことを実行しましょう。
そうしているうちに、いつの間にか症状が楽になっていることがあります。
結果を否定することは、それまでの努力をも否定することになります。
”いつも後ろ向き”タイプ
自己反省の強いタイプです。
うまくいかなかったことの原因を見つけ出そうと反省することは、それ自体、大事なことです。
むしろ次のステップを踏むために欠かせない過程です。
問題は、自己反省に時間を費やしすぎることです。
これは時間の無駄になります。
ある程度、「後ろを向いたら」、次は目の前のやるべきことに着手しましょう。
着手することで、状況は変わってくるかもしれません。
立ち止まって後ろ向きになっていたときには、
考えも及ばなかった展開が現れることもあります。
行動を起こすことで何らかの成果が出てくるでしょうし、
周囲の環境も自分自身も変化していくことでしょう。
そうなると気持ちも変わってきます。
”あいまいさに耐えられない”タイプ
いつも状況がわかっていないと落ち着かず、不安になるタイプです。
白でも黒でもいいから、ものごとがはっきり見えていないと気がすまず、
ものごとが手につきません。
わからないこと、「あいまい」なことがストレスとなり、それに耐えられず、
自分で勝手に状況を決め付けてしまいます。
それも、どちらかというとマイナスの方向に考えが行きがちになり、
不安感ばかりがつのります。
たとえば、周囲の人がリストラされると、自分は何もいわれていないのに、
リストラされるのではないかと不安になる人がいます。
リストラされるかどうかは、現時点では分からないことですから、
不安をいだいても、それは空回りになるだけです。
わからないことはそのままにして、するべきことはしておく、という考えのほうが、
のちのちの「ストレス」も少なくなります。
状況が分かっていなくても、できることはありますし、
しておいたほうがよいこともたくさんあります。
とりあえず、その日のことは、その日のうちに片付けておきましょう。
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参考図書:
「過敏性腸症候群はここまで治る」
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