●過敏性腸症候群の精神症状
過敏性腸症候群の背景には本人が自覚していない場合も含め、
さまざまな「ストレス」がひそんでいることが多いものです。
このため「便通異常」や「腹痛」などの症状を抱える人の多くに、
何らかの精神的な症状を伴っている例が見られるそうです。
精神的な症状とは、身体的な症状の原因になっていることもあれば、結果として起こっている例もあり、なかにはどちらが原因か結果か、はっきり判別しにくい場合もあるそうです。
ここではよく見られる精神症状をみていきましょう!
●不安・緊張型
下痢や腹痛などの症状の背景に何らかの「不安」や「緊張」がひそんでいるタイプです。
私もこのパターンです。
朝起きて、仕事に行こうとすると内心に秘めている不安な気持ちや緊張。。。
「今日は無難に終わるだろうか?」「お客様からクレームなどないだろうか?」
「常連のお客様からいただいている注文の品が本日予定通りに届くだろうか?」
「部下に嫌な奴と思われていないだろうか?」など。。。
こういうたくさんの「不安」や「緊張」が腸を刺激し、
朝からトイレに直行!!という形になってしまいます。
その他の例をあげてみると。。。
ある会社員は、職場の異動後、
会社に行こうとした時に「腹痛」と「便意」を催し下痢になってしまいました。
排便をするとすっきりしたので電車に乗りましたが、
また「便意」と「腹痛」が起こり、途中下車をして用を足しました。
それ以来、通勤電車に乗ると同じ症状が起こり、やがて電車に乗るとトイレに行きたくなるのではないか、という「不安」を感じるようになりました。
こうした不安を予期不安というそうで、
この不安感が新しい「ストレス」となって、大腸のわずかな動きまでを痛みと感じてしまい、
それに伴って消化管運動が激しくなり下痢を起こしてしまうそうです。
やがて途中下車する駅が一ヶ所ではすまなくなり、
各駅停車の電車にしか乗れなくなったり、会社にいけなくなってしまうこともあるそうです。
私も学校に行かなくなりました。。(笑)
ある中学生は試験のときに緊張して腹部の張りと腹痛を感じ、「おなら」が出そうになって冷汗が出るほどつらい思いをしたことがあります。
それ以来、ふだんは何ともないのに、緊張したり、緊張するとまずいと思った途端に、腹部の張りや腹痛を感じるようになり、ガスをこらえるのに精一杯で、授業に身が入らなくなり苦痛に感じるようになりました。
試験の時などには、開始時間の前に幾度もトイレに行きますが、やはり途中で腹痛が起こり退出することが多くなりました。
こうした「不安・緊張型」の過敏性腸症候群は、
ふだんはそれほどストレスを抱えていない人でも起こることがあります。
いつもと違う心理的な負担がかかったり、
プレッシャーが大きくなったときに症状が起こる、ということがあります。
また、もともと胃腸をこわしやすかったり、体調の変化に敏感な人にも多く見られます。
●過剰適応型
いわゆる「よい子」や優等生、社会人では真面目でがんばるタイプの人が、周囲の期待を裏切らないように懸命に適応しようとして、からだのほうが追いつかず、限界を超えたサインとして「便通異常」や「腹部の症状」が現れるパターンが過剰適応型です。
このタイプは、普段他人から褒められたり尊敬される、
あるいは期待を一身に受けている人に多く見られます。
本人はプレッシャーを「ストレス」と感じずにがんばるのですが、
そのがんばりが身体症状として出てしまうのです。
例としてあげると、時間を惜しんで働き続け、ある日、トイレに行くタイミングを失って会議に出席し、おなかが痛くなってトイレに駆け込まざる得なかったという人がいます。
それ以来、会議のある日は緊張しているつもりはなくても、お腹が張ったり、トイレに行きたくなったりして仕事に支障をきたすようになってしまいました。
まさしく、精神からくる過敏性腸症候群です。。
●抑うつ型
抑うつ型はうつ状態が原因で身体的な症状が起こると場合と、
はじめは何でもなかったのが、なんらかのきっかけで身体的な症状が起こるようになり、
それが原因で「うつ」になる場合があります。
落ち込み方が激しかったり、さまざまな「ストレス」が関係している人は、
一般的な治療をほどこしても、なかなか功を奏さない場合があります。
薬を使っても、食べたいものを我慢してもよくならないことが続くと、
いっそう落ち込んで、そのことが症状を長引かせてしまうこともあります。
「抑うつ型」は高齢者でもみられ、その背景には身体的な機能の低下、
仕事や地位の喪失、社会的な孤立などがあって、
便秘などのからだの症状に関心が集中してしまうことがあります。
引越しうつ病や更年期うつ病、昇進うつ病などでも
過敏性腸症候群の症状が見られることがあります。
抑うつ型では腹部症状だけでなく、
不眠や倦怠感、食欲不振、集中力の低下などを自覚するようになります。
さらに進むと意欲や好奇心といったものも減退し、
下痢や便秘といった身体症状だけが関心の対象になる場合もあります。
スポンサードリンク
脱!過敏性腸症候群TOPへ> 次のページ:医者に行こうへ>
脱!過敏性腸症候群・主要コンテンツ |
|
参考図書:
「過敏性腸症候群はここまで治る」
スポンサードリンク
|